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千葉県までシャンプーボランティアに行ってきました。

一度は人間から裏切られてしまった子に、もう一度人の温もりを覚えてもらうための取り組みをトリマー仲間と一緒にトリミングをする活動です。

ノーキルを信じて!!

ラルフランド 店主

大分県の動物管理所でのボラトリ。

一人でシャンプーボランティアを何年も前からたった一人で頑張っているグルーマーみさこのお手伝いがしたくて
企画してもらったボラトリ。

長文となりますが、
お付き合いください。

収容棟に入るまでは、いつも千葉で行っているボラトリと同じような気持ちでしたが、
収容棟の檻の中にいる犬たちを目の前にして、
この子たちは明日処分されると知り、
その時に私は理性を完全に失いました。
明日殺される子をシャンプーする。

私が今まで経験したシャンプーボランティアは全て命を保証された子たちばかりであり、
明日殺されるとわかっている子をシャンプーするのははじめてのことでした。

檻の中には一頭だけ項垂れて背中を向けている子がいました。
私はその子に近より目を覗きこみました。
生気のない恨めしげな目でありながら近づく者を咬むという目を見て私はその場で泣き崩れてしまいました。
処分場で涙を見せてはいけないと知りながら声をだして泣いてしまいました。

処分場での涙はそこで働いている職員さんやそこで活動をしているボランティアさんに対し大変に失礼にあたり、何よりもそこにいる動物たちは人の涙なんて求めてなく、涙なんかいらないからここから出してくれと言ってるからであります。
そして一人の涙は涙を呼んでしまい、明日あの場所で働く職員さんやボランティアさんの仕事や活動に支障をきたしてしまうおそれがあるからであります。

私はその禁じている涙を流し、
檻の外にいる仲間のパパンさんに
これ以上人間のエゴに付き合わせていいのか?
明日までの命とわかっている魂に触れていいのか?
と泣きながら訴えてしまいました。
パパンの答えは
「やりましょう。私たちの使命ですから。」

パパンが言う使命とは、
私たちトリマーができること、
それは目の前にいる犬がお星様になるまでに笑顔を導き出すトリミングをすること。
人から裏切られ背を向け唸り声をあげる子をこのまま死なせるより、死を前にして人の温もりをもう一度覚えてもらい笑顔になってもらう私たちの使命。
トリマーだからできること、、、、

私はその子の首にヒモをつけ檻の外に出ました。

平常心ではない犬の扱いのぎこちない私を助けてくれたのは朋ちゃんでした。
朋ちゃんは心を閉ざしたその子にぼくという名前をつけて優しく優しく撫でながら、
時間をかけ少しずつ少しずつぼくの心を開いてくれました。

心を開いて明るい表情を見せてくれるようになったので、シャンプーができると思ったのですが、
やはり今の私にはシャンプーをする自信がありませんでした。
トリミング後に見せる笑顔と自信は想像できるのですが、
トリミング中に泣いてしまう自分がいるとわかっていたので、
私にはシャンプーをすることができませんでした。
結局シャンプーはせずに、体を撫でることとお散歩をすることにしました。

私の未熟さゆえの選択、
ご参加頂いた皆様、私の作業を見ようと来られた皆様、
沢山の方の期待を裏切る形になってしまったのですが、、、
シャンプーをしないのだったらと、
あの時あの場所にいた方々みんながぼくと名付けられた子を撫でて思いやりを持って接してくれました。

あの時ほど人の温もりを強く感じたことはありません。

大分ボラトリへご参加頂きましたみんなへ、
見学に来られたのに何も作業をせずにすいませんでした。
そして優しさと温もりを
心より心よりありがとうございました。

ぼくは今ごろお星様となり、朋ちゃんとみんなにありがとうを伝えに行っているかな。。。

ぼくには鑑札がついていました。
その番号から調べると処分のための持ち込みであるとわかりました。
ぼくの目の奥には、
やんちゃで人気者であった過去が伺えました。

ノーキル!!

ゼロにしましょう。
ゼロにしましょう。
できない数字ではない
ゼロにしましょう。

         ラルフランド 店主